先に結論

在職中の未経験IT転職は、退職日を先に決めるのではなく「職種確認→小さな実務体験→応募準備→選考」の順で90日を設計します。

  • 最初の14日で候補職種を1つに絞りすぎず、仕事内容を試す
  • 15〜45日で基礎学習と成果物・業務経験の棚卸しを進める
  • 46〜90日で求人確認、書類調整、応募、面接改善を回す
  • 残業や体調で止まった週は、計画を捨てず最小単位へ縮める

この記事の週時間別ペースと90日表を使えば、仕事を続けながら今週やることを決められます。

在職中は収入を保ちながら比較できる一方、学習と応募に使える時間が限られます。反対に、先に退職すれば時間は増えますが、期限や生活費への不安から判断を急ぐ可能性があります。どちらが正解かではなく、現在の健康、勤務状況、貯蓄、家族事情、求人条件を分けて判断してください。

90日の前に週の可処分時間を測る

理想の学習時間ではなく、直近2週間に実際に確保できた時間を使います。通勤中に閲覧できても、PC操作が必要な制作時間とは分けて記録します。

週の実働時間 現実的な進め方 避けたい計画
3〜4時間 職種確認と基礎学習を優先。90日を120〜150日に延長 複数言語、資格、作品を同時に始める
5〜7時間 平日2回+休日1回。90日計画の標準ペース 平日毎日を前提にする
8〜12時間 学習と求人確認を並行し、週1回成果物を更新 休息日をなくす
13時間以上 短期集中は可能。ただし4週間ごとに継続性を再確認 睡眠や本業を削って固定化する

少ない時間でも、対象職種と課題を絞れば前進できます。時間不足を教材の追加購入で解決しようとせず、まず「今週は何を完成させないか」を決めます。

在職中の90日を3段階に分ける

在職中の未経験IT転職を90日3段階で進める図
確認・証拠作り・選考を混ぜず、段階ごとの完了条件を決めます。

1〜14日:職種と条件を確認する

job tagなどでIT・通信の職種を調べ、仕事内容、求められる知識・スキル、働き方を確認します。求人票を10件程度読み、共通する業務と条件を抜き出します。職種名だけで判断せず、最初に任される業務を比較してください。

  • 候補職種を2つまで選ぶ
  • 各職種でよく出る業務を3つ書く
  • 30〜60分でできる入門課題を各1回試す
  • 年収、勤務地、勤務時間など譲れない条件を3つ決める

この段階の目的は応募ではなく、学習する対象を狭めることです。仕事のイメージが合わなければ、早い段階で候補を変えます。

15〜45日:応募で示せる証拠を作る

学習時間の長さだけでなく、作成物、操作記録、改善履歴を残します。ITサポートなら問い合わせの切り分け練習、ネットワークなら構成図と確認手順、Web制作なら小さなページとスマホ修正など、職種の初期業務に近い課題を選びます。

週1回の記録

「何を試したか/どこで止まったか/何を調べたか/次にどう直すか」を4行で残します。完成品だけでなく、分からないことへの向き合い方を面接で説明できる材料になります。

同時に前職の経験を棚卸しします。接客、事務、営業、製造などの経験から、聞き取り、手順化、確認、共有、改善に関する事実を選びます。IT経験がないことを隠すのではなく、応募業務へ再現できる行動を示します。

46〜90日:求人ごとに応募と改善を回す

応募数だけを目標にせず、求人の条件と自分の準備が一致する案件を選びます。1週間の上限を決め、応募書類を求人ごとに調整する時間を確保してください。

  • 求人票から必須条件と最初の業務を抜き出す
  • 職務要約と自己PRを応募先へ合わせる
  • 面接回答は結論・事実・仕事との接点・次の行動で作る
  • 面接後24時間以内に、答えにくかった質問と修正案を記録する

書類で反応がない場合は、年齢や未経験だけを原因と決めつけません。応募条件、職種、書類の具体性、学習の証拠、応募先の偏りを順に確認します。

1週間の運用例

曜日 30〜60分の作業 完了条件
火 基礎学習または制作 1課題を試し、停止点を記録
木 制作の修正または書類 修正前後を残す
土 求人3件を比較 業務・条件・不足を表へ追加
日 90分の集中作業+週次確認 成果物または応募書類を1段階進める

毎日続けることより、翌週も再開できる場所で終えることが重要です。作業後に「次に開くページ」「次の1手」「必要な資料」を1行残します。

止まった週は計画を縮める

転職準備が止まった週に負荷を縮めて再開する流れ
遅れを一度に取り戻さず、次の1回を再開できる大きさへ縮めます。

残業や体調不良で予定を実行できない週は、遅れを翌週へ丸ごと上乗せしません。60分の課題を25分へ、求人10件を3件へ、作品1章を1機能へ縮めます。それでも難しい場合は休息を優先し、再開日だけ具体化します。

退職を決める前の判断ゲート

転職準備が遅いという理由だけで退職を急がないよう、少なくとも次を分けて確認します。

  • 健康や安全の問題があり、現職を続けること自体が難しいか
  • 希望職種と応募条件が言語化できているか
  • 生活費、保険、税金を含む期間別の資金を確認したか
  • 退職後に増える時間を何へ使うか週単位で決めたか
  • 就業規則、引継ぎ、退職手続きの期限を確認したか
  • 家族や専門窓口へ相談が必要な事情はないか

ハラスメント、心身の不調、賃金未払いなどがある場合は、一般的な転職スケジュールより安全確保と公的な相談窓口を優先してください。本記事だけで個別事情の法的・医療的判断はできません。

応募準備の記事へつなげる

候補職種の絞り込みは未経験IT転職で職種を選ぶ方法、求人確認は求人票を見るポイントを使えます。書類作成へ進む段階では未経験IT転職の職務経歴書を確認してください。

転職後に仕事へついていけるか不安な場合や、入社直後につまずいた場合は、未経験IT転職で入社後ついていけないと感じたときの30日立て直し方で、原因の切り分けと相談手順も確認できます。

まとめ

  • 直近2週間の実働時間から計画を作る
  • 1〜14日は職種、15〜45日は証拠、46〜90日は選考へ進む
  • 求人と前職経験、学習記録を対応させる
  • 止まった週は量を減らし、再開条件を具体化する
  • 退職は健康・資金・準備・手続きを分けて判断する

今日行うのは、1週間に使える時間を3枠だけ予定表へ入れ、候補職種の求人を3件保存することです。そこから90日計画を自分の速度へ調整してください。

参考にした公式情報

最終確認日:2026年9月15日。制度、求人条件、勤務先の手続きは最新の公式案内を確認してください。